HOME.GIF【用語集】の目次へ      【ベネチアとベネチアのガラスとビーズの歴史】へ


ベネチアンビーズって何?
Perle Veneziane
ベネチアンビーズの基礎知識

当サイトの管理人です。当店でお取り扱いしておりますベネチアンビーズについて、みなさまにもっと知っていただきたく、このページでは、ベネチアンビーズの歴史や呼び名などについて、ご紹介していこうと思います。私がこれまでいろいろと調べたものですが、まだまだ浅学でもあり、至らぬ点やあいまいな点、誤りなどもあるかもしれません。お気づきの点やご感想など、いただければ幸いです。また今後もこのページを改定・増補していくつもりです。よろしくお願いいたします。

ご感想・ご指摘はこちらへ
MAIL.GIF

 ベネチアンビーズ(ヴェネツィアンビーズ、ヴェネチアンビーズ)については、下にも紹介しているとおり、イタリア・ヴェネツィアのムラーノ島で生産されたものだけをそう呼ぶことができるとされてきました。しかし、2004年頃より、ムラーノ島内の地価、人件費等の高騰により、職人の流出がはじまり、多くの工房が国外へ移転しています。こうして、すでにかなりの割合の工房・職人がルーマニアで「ベネチアンビーズ」とするハンドメイドビーズ生産しているのが現状(2005年7月現在)となっているのです。

 このようにして、以前は代表的なベネチアンビーズとして製造・流通していた種類のビーズの中にも、すでにルーマニアだけで生産されるようになったものが一部あります。ルーマニアでつくっている職人の中にはムラーノ島出身者も多く、製造方法も同じ。したがってルーマニア産のハンドメイドビーズは、いわゆるベネチアンビーズと同じ品質といっていいでしょう。見ただけでは判別がつかないものも増えています。「ベネチアン」と言っていいかどうかは別として、ルーマニア産ビーズはベネチアン同様、質的に非常にすぐれたハンドメイドビーズであり、しかも価格的には「ベネチアン」より安価だったりもします。

 このような状況の下、La Gattaでは、以前からの「ムラーノ島で生産されたものをベネチアンビーズとする」という原則を踏まえ、誤解を避けるため、明らかに「ヴェネツィア・ムラーノ島で生産されていない」と考えられるビーズは「ベネチアン」「ベネチアンビーズ」などと表記しないことにしました。もちろん私たちは、ルーマニア産のビーズも、ベネチアン、チェコ、オーストリア、ドイツ、日本製・・等と同様、使っていこうと考えています。

 一方で、
私たちは、ヴェネツィア・ムラーノ島内のベネチアンビーズ産業が以前のように再生、再興、されることを願っています。またいずれの国にあってもベネチアンを起源とする技術、製品がこれからも存続、発展していくことも大切なことだと思います。ほんの微力ではありますが、それらのお役にも立てたらいいな、とも考えています。

 なお、ベネチアンビーズやムラーノ島ビーズ産業界などについては、今後も詳しく情報を紹介していきたいと考えています。

 

VENICEUNGA1.JPG - 29,154BYTES

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベネチアンビーズは、水上都市ベネチア(ヴェネツィア、ヴェネチアなどの表記があります。このサイトではベネチアと表記しますが、実際は『ヴェネツィア』が現地の発音にいちばん近いかもしれません)で生まれたガラス工芸の技を使ったハンドメイドビーズ(マシンメイドのものもあります)
その芸術性の高さには定評があり、ガラスの宝石とさえ呼ばれているものです。(ほかに、スワロフスキーのヴィンテージなどもガラスの宝石といわれますが)
 ベネチアンガラスは、器や装飾品を含めほとんどがベネチア(現在はイタリアの一地方都市です)のムラーノ島で生産されており、その職人さんたちの中には、ベネチア共和国であった当時からの、貴族の称号を代々受け継いでいる人もいます。彼らの先祖は、高度な職人技の流出を防ぐためこの島に集められ、島を出ることが許されなかったとも。事の是非はともかく、「飴とムチ」でベネチアのガラス工芸技術はこの地に根付いたわけです。 VENICE6.GIF
 ベネチアン(ヴェネツィアン)のハンドメイドビーズは、銅の棒にガラスを巻きつけてつくり、固まったものを硝酸につけて、棒を溶かして製造します。このためビーズの穴の部分、つまり銅の棒が通っていた部分が透明になります。チェコ産のハンドメイドビーズと大きく異なるのがこの点で、チェコビーズの穴の部分が剥離剤で白くなっているのと比べるとわかります。
 もちろん、このような基本的な製造法だけでなく、色ガラスや金属粉を埋め込んでつくったソンメルソ、小さな花が散りばめられたVENICE7.GIFミルフィオリ(ミレフィオーリ、ミルフォリなどとも表記されます)、ガラスの糸で表面に立体的な絵を描いたフィオラート、繊細なレース模様のフィリグラーナなど、伝統的かつ特徴的な技法を使ったビーズは、理屈抜きでたいへん美しいものです。
VENICEMACHI1.JPG - 20,215BYTES

VENICE7A.GIF - 6,495BYTES ベネチアンのハンドメイドビーズは、当然のことながら、一個一個大きさや形、色合いが違います。ゆがんでいるように見えたり、欠けているように見えたり・・・。しかし、これも手作りならではの良さと考えましょう。世界に二つとないもの、と理解してハンドメイドビーズをお楽しみください。

 なお、ベネチアンビーズの技法や形、色について詳しくは、【用語集】をつくりましたので、そちらもご覧ください。また、興味のある方は、より詳しい【ベネチアとベネチアのガラスとビーズの歴史】もご一読ください。

photo:Water Wings

HOME.GIF

【用語集】の目次へ      【ベネチアとベネチアのガラスとビーズの歴史】へ